SPECIAL スペシャル



昨年の10月3日よりTOKYO MX、BSアニマックス他でTV放送を開始した、電撃大王×P.A.WORKSオリジナルアニメーション『凪のあすから』。放送終了後も多くのファンに支えられ、5月18日(日)に「凪のあすから SPECIAL EVENT 〜Earth color of a calm〜」が開催されました。

このイベントはBlu-ray/DVD第1巻+第2巻の購入者の中から抽選で招待されるというもの。
当日は花江夏樹さん(先島 光役)、花澤香菜さん(向井戸まなか役)、茅野愛衣さん(比良平ちさき役)、逢坂良太さん(伊佐木 要役)、石川界人さん(木原 紡役)、小松未可子さん(潮留美海役)、石原夏織さん(久沼さゆ役)のキャスト7名に加えて、オープニングテーマ曲、エンディングテーマ曲を担当したRayさん、やなぎなぎさんが揃うという豪華な顔ぶれに。
また当日、会場となった東京都千代田区の一ツ橋ホールでは、「『凪のあすから』 設定資料集 デトリタス」「凪のあすから ビジュアルブック 〜Earth color〜」など、イベント先行販売グッズを含めた商品を購入できる物販コーナーもあり(こちらは入場者でなくても購入できました)、17時の開演前から多くのファンが詰めかけました。

17時を少しまわったところで会場が暗転し、いよいよ開演。ステージ上にはすでにRayさんがスタンバイしており、スクリーンに流れる映像にあわせて、『凪のあすから』のイメージソング「凪-nagi-」のライブからスペシャルイベントは始まりました。

その優しい爽やかな歌声で会場は一瞬にして『凪のあすから』の世界に。
「凪-nagi-」を歌いあげたRayさんに大きな拍手が贈られるなか、ステージには代わって花江さん、石川さんが登場。

挨拶のあと、これから行われる様々なコーナーでは司会が入れ替わると告げられ、花澤さん、茅野さん、逢坂さん、小松さん、石原さんが登壇して、会場のボルテージは一気にあがりました。

花澤さん、茅野さん、逢坂さんの「凪っす!」や、小松さん、石原さんの「ワッショーイ!」のコールに会場も大きくレスポンス。
そんな中、石川さんを除く全員が『凪のあすから』にちなみ、衣装に何かしらの“青”が入っていることに話題がおよぶと、石川さんはおもむろに黒いジャケットを脱ぎ、ピンクの「サヤマート Tシャツ」姿へ。
これには会場から大きな歓声があがっていました。
ちなみにこのTシャツは当日の物販コーナで発売されていたもので、会場には「サヤマート Tシャツ」や、もう一種類の「ウミウシ Tシャツ」をさっそく着ているファンの姿もありました。

全員の挨拶がひと通り終了すると、まずは小松さん、石原さんが司会となり、『凪のあすから』全26話の感想を“ひと言”でまとめたり、アフレコ時のエピソードなどを交えながら、キャスト陣が選ぶ思い出のシーンを振り返ったりするコーナーへ。

全26話をひと言でまとめることに戸惑うキャスト陣でしたが…

「美海はいい子」(花江さん)
「かおちゃん(石原夏織さん)が可愛い」(花澤さん)
「(ちさきと紡は)結婚間近って感じ」(茅野さん)

と続き、逢坂さん、石川さんはなぜかその場の流れで同時に言うことに。
ここは2人のチームワークのよさを見せつける場面でしたが…

「さゆが可愛い」(逢坂さん)
「ちさきは俺の嫁」(石川さん)

と、まったく別なものとなり会場から笑いが起こっていました。
しかし続いてのキャストが選ぶ思い出のシーンでは、

第24話「さゆが要に告白するシーン」(逢坂さん、石原さん)



と、要役とさゆ役の2人が同じシーンを選び、息ピッタリ。

「小学生の頃からずっと思い続けていた要に、やっとさゆが告白するシーンは私自身も思い入れが深いです。
それと今までちさきを見続けていた要が、ちょっとでも振り向いてくれたことが嬉しかったですね」(石原さん)

「初めて要が救われたシーンだと思います」(逢坂さん)

と、それぞれコメント。それを聞いた石川さんから「逢坂さんはアフレコが進むにつれて、『いつ俺に光が差すんだ!?』って、どんどん不機嫌になっていきましたよね(笑)」という裏話が飛び出しました。
また逢坂さんも「逆に界人くんは、だんだん『ちさきは俺のもの』みたいな雰囲気を醸し出して、ちさきとのシーンを演じる度にドヤ顔で席に戻ってきてたよね」と応戦。
そんな火花を散らす2人のやり取りを華麗にスルーして、「要役の逢坂さんが同じシーンを選んでくれて、さゆだけの一方的な想いじゃなかったというのが分かりました。それが嬉しいですね」(石原さん)と、コーナーは進行していきました。


続いて紡役の石川さんが選んだのは…

第19話「ちさき、要、紡の食事シーン」

「最後の要の顔が大好きでした。打ちのめした感がもう(笑)。僕が好きなキャラクターは要なのですが、彼のカッコいいシーンでもあると思うんですよ。それともうひとつ、ちさきと紡の5年の関係がよく見えるシーンでもある。紡が言葉にしていない意図を聞き出してくれる相手がいると。そのふたつが見えるので選びました」(石川さん)

そんなコメントに対して先ほど、ちさきを巡って逢坂さんと石川さんのやり取りがあったことを受け、司会の小松さんからは「このシーンを選んだ理由がふたつあって、ひとつは(逢坂さんを)侮辱するため…」というダメ押しも。
これには会場も爆笑に包まれました。

そんな司会の小松さんが選んだ思い出のシーンは…

第25話「美海が、光にまなかを好きと言わせるシーン」


「光に『まなかを好きだ!』と言わせる美海。切羽詰まった想いがそうさせてしまったんですよね」(小松さん)

と、シーンを解説。それに対して光役の花江さんから「『まなか好きだ!』って、僕も言いたくなかったんですよね」という発言が!
それを隣で聞いていたまなか役の花澤さんから「好きじゃないのかよ!?」とツッコミが入り、「いや、もちろんまなかも好きなんですよ。2クール目に入ってから美海もものすごく魅力的になってきたので。まなかは何ものにも代えがたいくらい好きなんですけど、美海もいいなって思い始めて…」と慌ててフォローする場面も。

そのやり取りを笑顔で見守っていた茅野さんが選ぶシーンは…

第19話「梅ジュースで酔っ払うちさきのシーン」


「ちさきと言えば団地妻だし、昔の制服を着て転ぶシーンも印象的でどのシーンにしようかすごく悩んだんです。そんなとき、みかこし(小松さん)が、『私、梅ジュースのシーンがいいと思います』と言ってくれて、あ、私もそうだなって思い、このシーンにしました」(茅野さん)

それを聞いた小松さんからは、「実は私が選んだ美海のシーンも、香菜ちゃんオススメのシーンでもあるんですよ」と、女性陣の仲の良さがうかがえました。

続いて花澤さんが選ぶ思い出のシーンは…

第13話「夜のシオシシオで会話する光とまなかのシーン」


「『おふねひき終わったら言うね』のあと、好きな気持ちを忘れてしまう。それがあったからこそ、このシーンが心に残っています」(花澤さん)

そして最後の花江さんが選んだのは、

第15話「船の上で言い争う光と紡のシーン」


「光は目覚めた直後で、周りのものが全部変わったしまった。その苦悩が分かるシーンであり、セリフも本心からなんだろうなって。2クール目に入ってから、光として台本を見るのが怖かったんです。あんなに変わってしまうんだなというのを考えさせられるセリフでした。あとは、このあとちさきに『お前変わらないな』って言うシーンと、要が全裸で帰ってくるシーンも候補にありました(笑)」(花江さん)

全員の思い出のシーンが揃ったところで、司会を花澤さん、茅野さんにチェンジ。
続いては『凪のあすから』に関するキャストの夢を叶える企画、題して「夢を叶えて、凪あすドリーム」のコーナーに。


まずは花澤さん、茅野さん、小松さん3人の夢である「海の生き物たちを全員で演じたい」
こちらはWebラジオ『凪のあすからじお』に登場していた海の生き物とその仲間たちを、キャストたちが演じるというもので、出演者全員で、それぞれ自分が担当するキャラクターの自己紹介をすることになりました。
それぞれが個性溢れるキャラクターを演じ、ステージ、会場あわせ大盛り上がり。ちなみに配役は…


ヒメ役 茅野さん
シロ役 花澤さん
あかちゃん役 小松さん
アケミ役 花江さん
ぐりちゃん役 石原さん
モニ役 石川さん
クマモン役 逢坂さん
テンコー役 茅野さん
モンちゃん役 花澤さん


キャラクターたちの新しい設定や発見もありつつ、楽しく夢を実現させていました。そして次は、逢坂さん、石川さんの「漢だけでトークをしてみたい」
「その夢、叶えましょう!」という花澤さんの力強いひと言で、ステージの中央に男性陣が移動。女性陣は舞台袖から、効果音マシンを使ってトークを盛り上げることになりました。


順調に進むかと思われたものの、様々な効果音に対して思わずリアクションを取ってしまう男性陣。
「凪のあすからの女性キャラクターの中で誰が好き?」というお題でも、随所に効果音が入り、「美海が好き。性格が一途で可愛らしいと思いませんか?」という石川さんの答えに陶器の割れる音や斬撃音が入り、「俺はさゆちゃん」という逢坂さんの答えには銃声が鳴るなど、女性陣はやりたい放題。

「ちゃんとトークできなかった」と抗議した男性3人は、女性陣と交代を要求。
今度は女性キャスト4人がステージ中央に移動して、急遽女子会が開催されることになりました。
「男性キャラクターが誰が好き?」という質問に、「私は要がずっと好きだったんだけれども、でも5年経って紡に心変わりした。でも真っ直ぐなキャラクターが多いから、どのキャラクターも魅力的に見える」(茅野さん)という答えに甲高い声やクシャミ、「私はひーくんだな。ひーくんはずっといい男だった」(花澤さん)、「実は私も光」(小松さん)という答えに銃声が鳴り、「あたし紡!」(石原さん)には、銃声と斬撃音が連続で鳴り響くという、まさにカオスな状態に…。
メインが何だったのかよく分からぬまま、夢は叶ったというこで、次の夢に移りました。

3つ目の夢は、石原さんの「いい音を出してお煎餅を食べたい」。これはアフレコ現場で、石原さんのお煎餅を食べる音がとても素晴らしいことに感動した松岡禎丞(狭山 旬役)さんが、石原さんのことを「師匠!」と呼ぶようになったなったことがきっかけ。凪のあすからじお」の中でも話題になったことがあり、あらためて石原さんがNo.1だということを証明するため、ここでやりたいということになりました。

「分かりました、その夢かなえましょう!」という花澤さんの掛け声と共に、ステージ上に3本のマイクが置かれました。そしてダチョウ倶楽部的選出方法(俺が俺が、どうぞどうぞ)で決められた(ハメられた?)石川さんと、石原さんが「お煎餅を食べるのが一番下手そう」という理由で選んだ花江さんの3人で勝負することに。勝敗は実際にお煎餅を食べて、勝敗は会場のお客さんの拍手の大きさで決めるということになりました。しかし花江さんから「僕は松岡さんに、『花江さんの軟骨食べる音ってどこで響かせているんですか?』と言われたことがあるんです」という発言が!
 
思わぬ強敵出現と、緊張のしすぎて口の中がカラカラになった石原さんでしたが、

「バリッ」(花江さん)

「パリッ!」(石川さん)

「バリッ!!!」(石原さん)

という音に会場からも感嘆の声があがり、大きな拍手と共に石原さんの夢が叶いました。感動した石原さんは「松岡さんやったよーッ!」と嬉しさを表現。その横では「私こんなイベント初めて…」(花澤さん)という感想も聞かれました。

そして最後の夢となったのは花江さんの「みんなで花江ジャンプをしたい」
これは花江さんの失われた僕の青春を取り戻すために、1クール目のオープニングラストシーン(みんなでジャンプをしているカット)を再現するというもの。
オープニング映像では5人でしたが、そこに美海、さゆをプラスしたスペシャルイベントだけのオリジナルバージョンをやることになりました。

「結構なジャンプ力いるよ」(花澤さん)
「まあ映像では、4人でジャンプしているシーンなんですけど…」(花江さん)、
「紡いるでしょ!」(石川さん)

などのやり取りのあと、全員でステージ中央に全員が集合。
ぶっつけ本番、しかも10秒前からスタートという状況に、ステージ上には若干戸惑いの空気が流れるも、映像がスタートするとキャスト陣全員がリズムをとりながらスタンバイ。
それに対して会場からは手拍子が起こり、見事、花江ジャンプを成功させました。

大きな声援と拍手が贈られ、見事全員の夢が叶ったということで、「夢を叶えて、凪あすドリーム」のコーナーは終了。

会場が大きく盛り上がる中、続いて行われたのはキャスト全員によるオリジナル朗読劇。
シナリオはスペシャルイベントのために書き下ろされたもので、時間軸は終盤あたり、7人が鷲大師から電車に乗って、街に買い物に行くところから始まりました。
あかりに頼まれた買い物の品が多かったため、女子チーム男子チームに分かれて買に行くことになるのですが……。
キャラクターたちの仲のいい様子や、映像が目に浮かぶようなキャストさんの素晴らしい演技に、訪れたファンの方たちも聴き入っていました。


そして、キャスト陣による盛りだくさんのコーナーが終わると、Rayさんとやなぎなぎさんのライブに。
まずはRayさんがオープニングテーマ曲「lull 〜そして僕らは〜」と「ebb and flow」の2曲を歌い、その後はやなぎなぎさんが登壇して、「アクアテラリウム」「三つ葉の結びめ」を熱唱。
客席では多くの青いサイリウムが振られ、まさに『凪のあすから』らしいライブとなりました。

そして最後は花江さん、逢坂さんが司会となり、凪のあすから関連商品の告知が行われ、


その後、出演陣全員の挨拶に。

「イベントのオープニングから歌わせていただけるとは思っていなくて、本当に本当に嬉しかったです。今日は『凪のあすから』を大好きな皆さんと一緒にイベントができたことが嬉しかったです」(Rayさん)

「アクアテラリウムの歌詞に出てくる“デトリタス”という言葉が後半のサブタイトルに使われたこともあって、個人的に長いお付き合いとなった作品でした。実は『凪のあすから』を見て、創作意欲をかきたてられた曲もあるので、私自身すごく大切な作品になりました」(やなぎなぎさん)

「『凪のあすから』は今でも僕の中でかなり大きな部分を占めています。また今日、初めてこういうイベントで朗読劇をやりましたが、“現場に帰ってきた”という感じがしました。半年間という短い間でしたけれども、自分の居場所だったんだとあらためて感じましたね。それが終わってしまうことは寂しくて、花江さんも冗談で『明日もイベントやろう!』と言っていましたが、本当にやりたい気持ちでいっぱいです。木原紡を演じさせていただけて本当によかったです」(石川さん)

「『凪のあすから』は今まであまり感じていなかったことや、忘れていたことを思いださせてくれる作品でした。また私は感動屋というか、心が動くと涙が出てしまうのですが、収録で何回も泣きそうになって、ある意味大変な現場でした。こうやってみなさんとイベントができたこと、Rayさん、やなぎなぎさんの生歌を聴けて本当に幸せでした」(石原)

「こうして『凪のあすから』に関わることができて嬉しいと思う反面、収録中やオンエアのときは、すごく美海の気持ちにリンクしてしまい、とても苦しくて切ない気持ちを感じていました。でもこうしてみなさんと楽しくコーナーをお届けできたこと、そして一緒に今の世界を共有できたことが、本当に幸せでした。今後は皆さんに『凪のあすから』、そして潮留美海ちゃんの未来を託します。そして、またどこかで出会えることを楽しみにしています」(小松さん)

「Rayさんと、やなぎなぎさんの歌を聴きながら、去年の夏からアフレコが始まって、みんなで兄弟みたいに毎週毎週アフレコをして、そして温かい気持ちになることが作品を通していっぱいあったなって思い出しました。あと、まさかの1クール目と2クール目で5年間の時間経過があって、ちさきちゃんが19歳、しかも紡くんと一緒に暮らすとは思ってもみなかった。本当に台本をもらうたびにドキドキしていました。最後ちさきちゃんがすごく幸せそうで、私個人としては本当に良かったなという気持ちでいっぱいです。『凪のあすから』は、このあとも想像できる作品だと思うので、キャラクターたちがどうなっていくか、ファンのみなさんで想像して楽しんでもらえたら嬉しいです」(茅野さん)

「花江ジャンプもできて、みんなでそろってワイワイやっている感じがアフレコとも重なって、本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。まなかちゃんが好きになる気持ちを無くしてから、私自身もとっても辛くて…。でも最後の最後にいつものまなかちゃんに戻れたのと、今回の朗読劇でいつものまかなちゃんを演じられたことが本当に嬉しかったです。綺麗に終わっているので続きを…とは言いづらいですけれど、Blu-rayやコミックスなど、まだまだ『凪のあすから』の世界は広がっていくと思いますので、これからも応援お願いします」(花澤さん)

「僕も初めて『凪のあすから』のイベントに出させていただいて、本当に嬉しかったです。これが最後のイベントという雰囲気になっていますが、またいつか、みんなでこうやって皆さんの前に立つことができたらいいなと思っています。アフレコ中は『要、大丈夫かな?』とずっと思っていたのですが、最後にさゆちゃんのおかげで幸せになれました。要、さゆだけではなく、みんなが幸せになるように心の中で祈りながら、これからを過ごしていこうと思います」(逢坂さん)

「オーディションで主人公に受かった最初のキャラクターが光でした。アフレコが始まる1年以上前から光という役をいただいていたんですが、アフレコが始まるまで時間の流れが本当に遅くて…でも始まってからは逆に時間が過ぎるのがとても早く感じていました。『凪のあすから』を毎週自宅で見るのが心の支えになり、また光は自分にとって心強い存在。終わってしまうのが本当に悲しかったのですが、物語はとてもいい終わり方でしたので満足しています。ぜひ『凪のあすから』をずっと心の中にしまっておいていただいて、何か辛いことがあったら思い出してください。そしてまた何か続きができたらいいなと思っています。『凪のあすから』に関わることができて本当に幸せでした」(花江さん)

と、それぞれが今回のスペシャルイベント、そして『凪のあすから』に対しての熱いメッセージを贈り、約2時間に渡って開催された濃密な「凪のあすから SPECIAL EVENT 〜Earth color of a calm〜」は幕を閉じました。

お越しいただきました皆さん、キャスト、アーティストの皆さんありがとうございました。